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2011年3月18日

実況中継「中学3年生指導3」

マサ:イメージがつかめたところで、英文での表現方法に行ってみよう。
   この表現のポイントは発言をする自分自身が時間の軸の「今(現在)」に
   立っていると想像することだ。

生徒:なるほど、軸をしっかりと「今」に立てるのですね。
マサ:そうだ。ここで、ずっと昔にやったことを再確認すると、
   英語は「時間」に厳しい のだ。
生徒:そうでした。時間が常に支配していた。
生徒:そして時間は動詞や助動詞によって示されていた。
マサ:その通りだ。さて、自分は「今」にいるのだから、この文の場合には、
   「今、宿題が終わっている。」という状態を表している。
   だから過去形ではなくて現在形だ。そして現在の状態だから…、
生徒:そうか、状態を表しているということは「進行形」や「受動態」と同じだな。
マサ:すごい!その発想は使えるな。
生徒:でしょ。僕らは英語の天才かも
マサ:よし。自分たちのことをほめられるようになったな。良いことだ。
   さて、ここで完了形を現す公式だ。それは…、
生徒:それは!
マサ:それは、have + 過去分詞 だ!
生徒:オーッ! have + 過去分詞 だ! 過去分詞を使ったぞ。あたった!
マサ:おめでとう。正解でしたね。
生徒:やったね。
生徒:自分たちで仕組みを考えてくると、絶対に忘れないと思うね。
マサ:そうだね。それは「覚える」と「わかる」の違いだ。
生徒:どういうこと。
マサ:認知心理学という学問があるんだ。
   脳が学んだり、記憶したりするメカニズムを解明している学問だけど、
   それによると「覚える」ということには可逆性があるというんだ。
   どういうことかと言うと、元に戻るということ。
   分かり易く言うと「覚える」を逆行させると「忘れる」ということだ。
生徒:「わかる」ということは「仕組みを理解する」ということだから
   「忘れない」ということですね。
マサ:その通り。
生徒:なるほど、マサ先生の指導の真髄はそこにあったのか。
生徒:だから、僕たちの「力」がついたんだね。
マサ:そういうことさ。
生徒:納得だ。でも「覚える」ことも大切だよね。
マサ:そうさ。でも、理解の上にたって覚えるのであれば定着は高まりますよね。
生徒:そうですね。ハッピーエンドですね。
マサ:では、この続きは来週だ。


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2011年3月16日

実況中継「中学3年生指導2」

マサ:今回は英語の形からではなくて、意味から行くぞ!
生徒:おーッ。初めてのアプローチ。
マサ:時間の概念をしっかりして欲しいからね。
生徒:それだけ日本語と違うってことだ。
マサ:そうなんです。まずは時間の軸をイメージしてください。
生徒:はい????
マサ:過去のある時点がスタートラインで宿題を始めたとします。
   いつからにしますか?
生徒:では、先週の火曜日。
マサ:英語では?
生徒:last Tuesday
マサ:では、今宿題をやり終えたとします。何と言いますか?
生徒:やった! 終わった!と言います。
マサ:そうですね。じゃなくて、英語で宿題が終わったは何と言いますか?
生徒:I finished my homework.
生徒:I did my homework.
マサ:さすがに、完璧な英語が出ますね。
生徒:それほどでも
マサ:完了形というのはスタートから今までの行動の連続を意味に含みます。
   例えば、先週の火曜日に宿題をし始めたは何と言いますか?
生徒:I started doing my homework last Tuesday.
マサ:時間のライン上を行動が進んできて、宿題を終わりましたよ。 
    さて、たった今、宿題が終わった!とはどう言いますか?
生徒:I finished my homework just now.
マサ:完璧ですね。さすがに3年目の私の教え子。
生徒:マサ先生の教え方が上手いからです。
マサ:それはどうも。それでは、今、言った二つの文、簡単に言うと
   スタートから終了までの状況を一言で言うと。
生徒:先週の火曜日からやっていた宿題が今終わった。
マサ:そうだよね。そんな感じです。それを英語では現在の状況として現在完了という形で表すのです。意味は確認できたかな。
生徒:はい。何とか。イメージはつかめました。



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2011年3月14日

実況中継「中学3年生指導1」

マサ:みなさ~ん。いよいよ動詞シリーズの最大の醍醐味である完了形です。
   完了形は私たちと英語人とが「時間」に冠する考え方が大きく違うことを
        示してくれます。
   簡単にいうと時間の考え方が全く違うということです。
   ですから、深く考えないと解らないのです。
生徒:要するに難しいぞということですね、先生。
マサ:いや。難しいわけではないんだ。難しく考えてしまう人にとっては
         難しいんだよ。
生徒:でも、マサ先生が教えると難しくは無いと言いたいのですね。
生徒:マサの自慢ですか? 嫌がられますよ。
マサ:ではなくて、マサは解り易く教えるよということです。
生徒:お願いします。
マサ:「完了」と言うとどんなイメージかな?
生徒:何か動作が完了した。
マサ:そうだね。一歩踏み込んで時間の感覚で考えると時間は現在かな
         過去かな。
生徒:完了したのだから過去だよね。
マサ:その通り。日本語では過去として扱う。例えば、古典の世界では、
          「過去・完了の助動詞」として、「つ」「ぬ」「たり」「り」「き」「けり」というのが
         ありました。どうです。過去と完了は一緒の言葉で表されています。
         だから、難しいのは日本語の負の転移によるものなのです。
生徒:でも、英語は違うということですね。
マサ:そうです。例えば、日本語で「ちょうど宿題が完了した」と言うとどうしても、
         「過去形」のイメージですね。でも英語の世界では「宿題が完了している」
         というその人の置かれている今の状況を述べているんですよ。
         要するに「私は宿題が完了しているのだよ。」と言うことで、
         このように表現すると日本語でも現在形になりますね。



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