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2011年1月21日

中学2年生指導23

Friday January 21, 2011


マサ:「りんごを食べるのが好きだ」は英語でどう言うかな。

生徒:前回の続きとは言え、唐突にきましたね、先生。

生徒:それに先生。変ですよ、その日本語。

生徒:そうだ。誰が、自分はりんごを食べるのが好きだ
      なんて言いますか?

生徒:言わないね。変だよ。普通はりんごが好きだだよ。

生徒:マサも普通の先生レベルになったのか。

生徒:つまらないこじつけの英語学習が始まるのかね。

マサ:お前たちも、本当にすばらしい言葉を話せるように
      なったね。
では、正しく「りんごが好きだ」を英語で何と言う?
I like apples.だよね。それには当然食べるのが好きだ
というニュアンスも伝わりますね。

生徒:伝わります。

生徒:もういい加減に例の出し方を間違ったと言って、
      違う例を出せば良いのに。

マサ:はい、すみません。私の準備不足でした。
   違う例を出します。

生徒:はい、そうしてください。

マサ:私は野球が好きだ。しかも、見るのではなくて、
      自分で実際にプレイするのが好きだ。
   という意味が伝わる英文を一文で作りたい。
      さて、どうするか。

生徒:やった、そうこなくちゃ。

生徒:I like play baseball を合わせるわけだから、
      動詞同士が並ぶ。

生徒:そうすると、後の動詞に変化が生じる。

生徒:今までの例だと、I like to play tennis.かな。

生徒:それとも、I like playing tennis.かも知れない。

生徒:面倒だから、両方ともOKということで手を打とう。

マサ:君らは、天才と言うよりも、英語の授業を
      おちょくっているのか。

生徒:とんでもない。
      僕たちの英語力は感性でも英語を言えるように
      なってきたということです。

生徒:これもマサ先生のおかげです。

生徒:だんだん英語脳になってきたぞ。

マサ:わかりました。君たちは偉い。その調子で頑張ろう。
   では、ここで整理する。
   英語では、何度も言うように、
   動詞同士がならんだら、どうしようもない。
      どうしましょう。
   ということになる。
   この場合に、後につく動詞
    (前は主動詞で文全体の意味を決定する)の形が変化する。
   変化はtoをつけるか、ingをつけるかだ。
   どちらをつけるかは、支配権を持っている前の主動詞による。
   例えば、want は後にto~しかこない。
   でも、like to~、でも ing でも
      どっちでも良いということになっている。

生徒:では、それらの動詞を覚える必要があるということですね。

マサ:まあ、そういうことだけど、中学生の範囲では
      それほど多くの種類が
      ないから安心してください。
      これから中学で絶対に覚えるべき動詞は紹介していくよ。

生徒:わかりました。
      では、今日はこれで、
      That’s all for today.  See you coming Monday.
   ですね。

マサ:そういうことだ。


次回は月曜日です。




2011年1月19日

中学2年生指導22

Wednesday January 19, 2011

マサ:今日は新しい表現がスタートだ。
   「私はりんごが好きだ」と英語で何と言う。
生徒:マサ先生得意の既知事項の思い出しと利用からきましたね。
マサ:その通り。御託は良いから、答えは?
生徒:I like apples. です。
マサ:B雄君、I like apples.で良いかな?
B雄:良いです。自然な英語だと思います。
マサ:良いだろう。では、「食べるのが好きだ」としたらどうなるかな。
生徒:I like eat…..なるほど、動詞同士が並ぶパターンだね。
生徒:I like to eat apples.ですね。
マサ:どうだ、みんな。正しいか?
生徒:正しいと思います。
マサ:正しいと言う君たちは正しい。
生徒:出ました。得意のまだるこしい表現。
生徒:それが出るといよいよ新しいことが登場だね。
マサ:いいぞ、私の行動パターンが読めるようになったね。
生徒:もう1年以上もの付き合いですからね。

☆ここでマサが使った指導方法をまとめよう。
1つ目は、既知事項の利用です。
思い出す行動を促すことで、復習になりますね。
以前の記憶が確認されないと新しいことへの知識が断片的な要求の結果になって、なぜこの表現を学ぶか不明確になります。すると覚えて使う気力が減衰します。

2つ目は正解の確認を生徒にさせているところです。正解か否かを判断する力自体が学習の結果、身についた力ですから、このように生徒に成否を考えさせ判断させることは、やはり重要なことです。

マサ:今日は、動詞同士がならんだときのto以外の処理方法を学んでみようということだ。
生徒:了解です。
マサ:では、どうなるだろう、次のブログで紹介だ。

次回は金曜日です。

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http://masamiasai.blogspot.com

2011年1月17日

中学2年生指導21

Monday January 17, 2011

マサ先生の指導技法の巻2

前回の指導方法は「発問」と
「全体から個への問いかけ」でした。

そして最後にマサはこう言っていました。

マサ:では宇宙飛行士になるために一生懸命数学を勉強するぞ。
   これは、英語で何と言う。
生徒:I will study math hard to be an astronaut.
マサ:よしよくできた。では、ノートに素早く記述してね。

ここにも大きな指導ヒントがあります。
特にコミュニケーション英語指導には
とても必要なことです。

英語の力をつけるには、まずインプットありきです。

インプットされた語彙や表現が生徒の頭脳に定着させるには、五感の全てをつかわなければいけません。

その一番は言葉ですから「話す」ことから始まるのです。これが自然な流れです。

でもその前に、自分が伝えたい言葉は、頭の中に浮かびます。

その際には、声にはださないけれど、頭の中で声を使って言葉を出します。

それを口に出すのが、生徒の発言です。

ですから、頭で考えたことを、口に出すことが自然な流れです。

その後、文字にしてノートに記述する理由は2つです。

1つは、筆記試験が行われるので、それに対する対策です。

2つめは、文字にすることで記憶作用を補助するということです。

言語はその発生の時点から「音声信号」で始まり「記録」のために文字が発明されたのです。

ですから、口に出してから文字で記述するという自然な順番で行うのです。

ノートにきちんと筆記しながら記憶を確実にする。

マサ:書けたかな。では、全員で感情を込めて言ってみよう。
生徒:I will study math hard to be an astronaut.
マサ:強い意思を表しながら、きちんと抑揚をつけること。
生徒:I’ll study math hard to be an astronaut.


次回は水曜日です。

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