ページ

Powered By Blogger

2010年9月4日

中学1年生指導43

進行形(現在進行形)の指導(第6回)


前回は語尾にingをつけるには、一定のルールがあることを生徒自らが確認するというところまで進みました。この段階では、そのルールは音声に基づくことまでが認識されたということまでで、具体的な部分までは落とし込まれていません。

今回は、そのルールを練習を通しながら、確認をしてもらい、最終的にそれを文字化して伝えるというところまで進みます。

では、本日の練習問題です。この5問を進行形の表現に変えてみましょう。
1) She runs in the park.
2) My brother swims in the pool.
3) I eat dinner.
4) My father takes pictures in the park.
5) Ken studies English in his room.

1) は前回みんなで確認をしていますので、間違えは生じないでしょう。
答)She is running in the park.

2)は1)の応用系です。1)のrunningを応用できるかどうかです。
理解できていれば swimming と書いてくれるはずです。
答)My brother is swimming in the pool.

3)この問題は1)と2)で学んだことを誤解せずに使えるかを確認するためです。そして、ルール説明をする時にも例題として利用するためです。
答)I am eating dinner.

4)はどうでしょう。そのままつけるとtakeing になります。ここで違和感を感じる生徒は音のルールい相当注意力が高いレベルの生徒です。フォニックスルールを学んで身につけていると、この綴りではテイキングと発音できなだろうと感じ取ります。テイカイングとかなってしまうのではないかと感じます。
答)My father is taking pictures in the park.

5)は生徒にとっては難問です。studiesを前回の学習から、
studyに戻すことはわかります。
それをstudyingにするかstudingにするかstudiingにするか
悩んでもらうことが狙いです。

※study に ing をつけると発音上は スタディイイングになるはずです。
studingではスタディングですから音的におかしいと気がついてもらいましょう。
studiingが良いかどうかという問題が残りますが、基本は原型(素の形)にingをつけるというルールを最初の段階で確認していますので、studiingにする理由は消滅することに気がついてもらいましょう。
答)Ken is studying English in his room.

ここまで理解できた段階で、文字化してノートにルールをまとめましょう。
ここでは、「短母音」という言葉を使います。
その言葉を理解してもらうためには、「短母音」の対応に位置する「長母音(二重母音を含む)」も同時に比較的に紹介します。1)2)3)を利用して説明をします。

★“ing” をつける際のルール

★1短母音+子音文字一つの場合には語尾の子音文字を加えてing run→running swim→swimming
★2語尾がeで終わっている語は e を取ってから ing take→taking
それ以外には特別なルールはありません。

英語は音が基本。中学1年生では耳を鍛えることが第一命題です。

次回9月9日(木曜日)に発行します。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
小学校での英語指導法
http://www.management-brain.co.jp/column/index.html
大人も役立つ中学生英語
http://ameblo.jp/e-family-ma/
ツイッターでつぶやき中
http://twitter.com/home
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2010年9月2日

中学1年生指導48(数の概念3)

Wednesday Sept. 22nd 2010

さて、英語は物自体の語尾を変化させることで、複数であることを表現する言語であることを理解しましたね。教師がこの部分を日本語との違いの中で理解しなければ生徒指導に障害を及ぼします。

日本語で語尾変化や接尾語などをつけて複数を表す例を具体的に考えてみましょう。

例)「こども」→「こどもたち」と言いますね。
では、実際の文の中で検討しましょう。

文A:「公園には、 子どもが数人います。」
文B:「公園には、子どもたちが数人います。」
       さて、どちらが日本語として正しい、一般的な文ですか。どちらかと言うと、
       文Aの方ですね。

「子どもたち」と言う表現を使いたいとしたら、

文C:「公園には、数人の子どもたちがいます。」…これならば言えそうです。

さて、「子ども」を「イヌ」に変えてみましょうか。
文A:「公園には、犬が数匹います。」
文B:「公園には、犬たちが数匹います。」
文C:「公園には、数匹の犬たちがいます。」
どうですか文A以外はおかしいですよね。
どうしてでしょうか? 同じことばを重ねて複数を表すという手法が日本語にはあります。例えば、「庭の花々」「森の木々」などです。
でも、「庭の犬々」「草原のライオン」とは決して言いません。
「ライオンさんたち」などと言うのは、ライオンを擬人化したこども人形劇の中だけでしょう。

どうです、日本語は複数形を作らないのです。

このような言葉の実体験を中学生には、させてあげてください。
英語よりも国語に興味を持っている生徒には、このあたりを一生懸命に説明できるようにしてあげれば良いのではないでしょうか。

上記の例文を英語で表すと…
一つ目の文A~文C:There are a few children in the park.
二つ目の文A~文C:There are a few dogs in the park.
「庭の花々」=flowers in the garden   「森の木々」=trees in the forest
「草原のライオン」=lions in the savanna

指導をする際には、単にルールだけを明文化するのではなく、
上記のような様々な例自体を生徒とともに考えることが必要です。

次回はいろいろな数え方で、日本語との共通点を探します。

このブログは毎週水曜日と土曜日更新です。
次回は9月25日(土曜日)です。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
小学校での英語指導法(毎週木曜)
大人も役立つ中学生英語(毎週月曜・木曜)
http://ameblo.jp/e-mamily-ma/
「夢の実現」どうして英語ができるようになったのか(毎週金曜)
ツイッターでつぶやき中
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

2010年9月1日

中学1年生指導42

進行形(現在進行形)の指導(第5回)


口頭での練習は終了しました。
次は練習問題による演習など、記述することに進みます。

そこで必要なのは「語尾に“ing”をつける際のきまりごと」の説明です。

このルールはいたって簡単ですが、生徒の既知知識を利用しながら
進めると学習効果が高まります。

これまで学習した語尾変化は“s”をつけるということでした。
その際、英語の語尾は音によってs、esを使い分けるということを指導しています。
この力を利用してください。

英語は音が基本です。

どの言葉も音からスタートしています。文字はその音を記録できるように人為的に作成した記号ですから、音が全ての基本だということを指導される先生方は座右の銘にしておいてください。

では練習問題を使いながら、最後にルールをまとめるという方法で指導開始です。

練)
1.私は毎日遊ぶ。(習慣がある)
答.I play every day.
先生)よし、完璧に今までの学習が身についているね。(承認行動)

2.彼は毎日遊ぶ。(習慣がある)
答.He plays every day.
先生)よし、run  に s  がついて正解だね。注意力もしっかりしてるね。(承認行動)

3.彼は遊んでいます。(今、遊び中なんだよ)
答.He is playing.
先生)さて、これは正解ですか? s はどこへ行ったんだ?
(これにより生徒に一度考えさせます。)

生徒)口で言ったら、そうなったからだよ。
先生)その通りだ。完璧な答えだ。
   まとめると、ingなど語尾にものをつけるときには
   その単語の素の形にしてからつける。これが本日のルール1だ。
   とっても良いね。これがクリアできたので、次の問題。

3.彼は走っています。(今、目の前を走っている)
答.He is runing every day.

◆ ここで、意図的に間違え解答を引き出しています。正解者もいるかもしれません。

先生)さて、s をつけるときにも、s の場合と es の場合があったね。
   実は、ing のときもきまりがあるんだな。だれかわかるかな?
   (みんな残念だとします)
   では、runにingがついたときには、発音はどうなる。

生徒)“らンニング”
先生)だよね。正解だよ。では、このruningはどう読める。
生徒)“らニング”だ!
先生)そういうこと。これは“らニング”で“らンニング”にはならないね。
   みんな良く英語の発音の癖がわかってきたね。素晴らしい。
   そこで綴りにある工夫をする必要があるんだ。どうするかな、みんな。

このような流れで、生徒がしっかりと自分の知識をフル動員して、自分たちで考え、工夫して、ルールを見つけます。言葉のルールが自分たちで見つけられる語感が養われると語学学習はとても楽になります。



残りの練習は次回9月4日(土曜日)にご紹介します。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
小学校での英語指導法
http://www.management-brain.co.jp/column/index.html
大人も役立つ中学生英語
http://ameblo.jp/e-family-ma/
ツイッターでつぶやき中
http://twitter.com/home
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/