Saturday Oct. 23rd 2010
〔前回まで〕
いくつも思いつく限りの動詞を出して、過去形を作り音と綴りのルールで
分類をしました。
その中で、edをつけることではなく、
他の方法で過去形にするものが登場しました。
そして、それらを「不規則変化の動詞」という分類をして、
別途整理をして覚えることを指導しました。
しかし、中学1年生や2年生では出てくる動詞の数がそれほど多くないので、
出てきたときに覚えることにしました。
驚いたことに、このクラスでは、自主的に動詞分類表を作り、
辞書を使って、自分たちが日本語で考えた動作で思いつく動詞を英語にし、
それらを過去形の約束ごとにしたがって分類するようにしました。
それを模造紙に書き出し、教室に掲示をしておくことで、
常に誰もが意識をしてみることができるようにしました。
授業中では、まずは自分で考えて、忘れたらそれを見るということにしたら、
ある生徒は、柱に三番目当たりに貼ってあったなどと、
英語とは全く関係のない関連物から記憶をするという
面白いことをやっていました。
〔今回の指導〕
先生: さて、動詞を過去形にすることで、
今のことと過ぎ去った過去のことの両方を表現できるようになった。
そこで、今日は過去の文を使った疑問文と否定文を工夫する。
これも今までに学習して力になっていることを用いると
簡単に想像がつくだろう。
どうなると思う。
生徒1:たぶんですが、sのときに学んだように、Do が変化をします。
sのときはDoesになったので、今回はDoedになるのかなと思います。
生徒2:Doedは言いにくいよ。英語は言いやすさやリズムが大切なので、
それは違うと思う。
生徒3:Doが変化することは正しいけど、音が違う。
生徒4:ほら、表に張ってあるように不規則な変化っていうのがあっただろう。
生徒5:そうだ。不規則に変化するんだよ。だからさ。えっと。
生徒6:辞書の力をかりちゃったけど、d-i-dとつづるから〔did〕と
発音するんだろう。
先生 :よし、全て君たちが解決してくれたようだな。
では、実際に一つの例を出してやってみよう。
板書 Masa played tennis yesterday.
≪思考のプロセス≫
1.英文を変えるときには、動詞に着眼する。これで時制を知る。
played → 過去形
2.疑問文に変える、be動詞形か一般動詞形かを見る。
played → 一般動詞
3.「お助けマン」doを呼ぶ
doが登場しながら動詞を見る。
4.「edがついてるので吸収する→didになる」
文の先頭に配置され、全体を整理整頓する。
↓
完成 Did Masa play tennis yesterday?
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このような授業が成立すれば、先生はとても楽ですね。
でもこれは実際に可能な授業です。
先生の指導法が生徒の納得と好奇心を引き出しているからです。
英語の先生は英語の指導がうまくなければ資格はありません。
英語ができて当然、その上で、様々な学習者に対して、
適切な指導ができるようになることが先生として大切な
ことです。
その意識をもってこのブログも活用して
いただければ日々上達します。
次回も指導は続きます。10月27日(水曜日)です。
内容は具体的な練習をして過去形と現在形を定着させることです。
毎週水曜日と土曜日更新
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