Saturday Oct. 9th 2010
確認からスタートしましょう。
「命令文の基本ルールは『主語がない』でした。
なぜなら、命令・指示をする対象は、
今話している目の前の「君」だから省略したのですから。
では今日の命令文ですが、
これまでとはちょっと変わっていますよ。」
命令文というと、みんなが混乱するかも知れないので、
まずは、次の英語表現を日本語で表すとどんな日本語になるか考えてみよう。
例)太郎君はサッカーの試合で得点を入れられずにガックリと気を落としています。そんな太郎君にみんなが次のように声をかけました。
Hey, Taro. Don’t mind. Be happy. OK!
さて、友達はどんなことを言っていると思いますか?
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こんな感じで導入してはどうでしょうか?
まずは、会話(オーラルコミュニケーション)主体ということで、
★場面設定を生徒に伝えていますね。
これで言葉情報を想像する準備が整います。
★さらに、既知情報として Don’t mind. を使っています。
これによって、「気にするなよ。」という意味を
汲み取ることができるでしょう。
◆そこで、生徒は Be happy.の意味を場面に即して考えるでしょう。
「元気だせよ。」
「ハッピーで行こうぜ。」などが候補にあがるでしょう。
どちらも正解です。どちらも良いということはしっかりと伝えましょう。
英語と日本語は決して一対一対応はしないのだということは
普段の指導ではしつこいくらいに学習させておきましょうね。
基本文 Be happy.
命令文のグループに入る表現です。
相手に命令・指示を出していますが、動作・行動ではないのです。
「ある状況になってね」という意味をこめています。
場面設定からこの文の背景意味も理解できるでしょう。
≪基本形≫ BE動詞+〔様子・状態〕 です。
※ここで形容詞という言葉を用いてもよいですが、以前もお伝えしていますが、
英語文法の“adjective(形容詞)”と日本語文法の「形容詞」は一致しません。
例えば “kind” は adjectiveですが、「親切な」は形容動詞です。
しかし英語には、形容動詞という品詞分類は存在しません。
ですから、安易に英語の先生が日本語の文法も確認せずに文法用語を多用してはいけないのです。
生徒は英語文法の用語と日本語文法の用語を分類して覚えるということ自体を学習していないので、理解に苦しむのです。
生徒に苦しい環境を与えることは学習指導の本来の目的ではありませんよね。
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ノートに基本形を筆記させたら、
後はいくつも例文を作って示しましょう。
Be kind. (親切にしてね。優しくしてね。)
Be good. (良い子にしてよ。 良く振舞おうね。)
Be cool. (格好良く行こうぜ。クールに行こう。)
Be gentle. (優しく、紳士的にね。)
など、中学生が使って楽しめる表現を基本として提示し、
覚えるように指導しましょう。
キーワードは Be happy. です。
毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月13日(水)
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