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2010年9月25日

中学1年生指導49(数の概念4)

Saturday Sept. 25th 2010

日本語と違って英語は数にうるさいということがわかりましたね。
これが中学生には、面白いと感じることもあり、
うざったらしいと感じることもあるでしょう。

今日は、数え方のいろいろで、高校生にまで役立つことの指導です。
文法分類をすると、「不変化複数」と言うカテゴリーです。

代表選手は a sheep   many sheepです。

野生で群をなして生活している
どちらかというと弱い系に属する動物や魚です。

a deer(鹿) a sheep(羊)
a salmon(鮭) a carp(鯉) a trout(鱒)

複数形ではそれぞれ・・・
many deer, many sheep,
many salmon, many carp, many troutです。

阪神tigersですが、広島carpですね。

fishは不変化と言われますが、場合によって異なります。
漁の対象としては不変化です。
John caught one fish and Mary caught ten fish.
      ジョンは魚を1匹捕まえた、メアリは10匹だ。
異なる種類を言うときは複数形が登場する。
The aquarium exhibits many fishes.
   水族館には多くの魚が展示されている。

次の項目は中学生よりも高校生レベルである。

「外来複数」

例えば、みなさんは マスメディアという用語をご存知ですね。
このメディアとは「媒体」という意味です。
英語ではmediaと書きます。
これは、mediumの複数形です。

このような言葉には次のようなものがあります。
単数    →   複数
  criterion (基準)        criteria
  schema (スキーマ)  →   schemata
  focus (フォーカス)   →  foci
  phenomenon(現象)  →  phenomena

「絶対複数」という分類もあります。
これらは、常に複数形で用いられるものです。

pants(ズボン・パンツ・スラックス)
shorts(下着のショーツ)
pajamas(パジャマ)
glasses(眼鏡)
scissors(はさみ)
compasses(コンパス)
…などは、いつも複数の “s” をつけたままです。

眼鏡はズボンは2つのものがセットになっていることから
ご理解できますか。


次回は物の数え方のいろいろです。

このブログは毎週水曜日と土曜日更新です。
次回は9月30日(木曜日)です。
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小学校での英語指導法(毎週木曜)
大人も役立つ中学生英語(毎週月曜・木曜)
http://ameblo.jp/e-family-ma/
「夢の実現」どうして英語ができるようになったのか(毎週金曜)
ツイッターでつぶやき中
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2010年9月22日

中学1年生指導48(数の概念3)

Wednesday Sept. 22nd 2010

英語は物自体の語尾を変化させることで、
複数であることを表現する言語であることを理解しましたね。
教師がこの部分を「日本語との違い」の中で理解しなければ
生徒指導に障害を及ぼします。

では、日本語で語尾変化や接尾語などをつけて複数を表す例を
具体的に考えてみましょう。

例)「こども」→「こどもたち」と言いますね。
では、実際の文の中で検討しましょう。
文A:「公園には、 子どもが数人います。」
文B:「公園には、子どもたちが数人います。」
さて、どちらが日本語として正しい、一般的な文ですか。
どちらかと言うと、文Aですよね。

「子どもたち」と言う表現を使いたいとしたら、
文C:「公園には、数人の子どもたちがいます。」
             …これならば言えそうです。

さて、「子ども」を「イヌ」に変えてみましょうか。

文A:「公園には、犬が数匹います。」
文B:「公園には、犬たちが数匹います。」
文C:「公園には、数匹の犬たちがいます。」

どうですか文A以外はおかしいですよね。

同じことばを重ねて複数を表すという手法が日本語にはあります。
例えば、「庭の花々」「森の木々」などです。
でも、「庭の犬々」「草原のライオン」とは決して言いません。
「ライオンさんたち」などと言うのは、
ライオンを擬人化した劇の中だけでしょう。

日本語には語尾変化や、接尾語などをつけて
複数系を表すことは一般的ではないようですね。

中学生・高校生を指導するときには、
このような言葉の比較指導をしてください。

国語に興味を持っている生徒には、
このあたりを一生懸命に説明できるようにしてあげれば
同じ語学として英語への興味も強くなるのではないでしょうか。

上記の例文を英語で表すと…
一つ目の文A~文C:There are a few children in the park.
二つ目の文A~文C:There are a few dogs in the park.
「庭の花々」=   flowers in the garden  
「森の木々」=   trees in the forest
「草原のライオン」=lions in the savanna

指導をする際には、単にルールだけを明文化するのではなく、
上記のような様々な例自体を生徒とともに考えることが必要です。

次回にも数とかぞえ方の指導が続きます。

このブログは毎週水曜日と土曜日更新です。

次回は9月25日(土曜日)です。
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