余談の続き
I eat natto. と I can eat natto.
can が入らない文と入る文とでは、どのように違うかお考えになられましたか?
外国からのお客様に対して「納豆(を食卓に出すけれど)は食べられますか。」と尋ねたい。
これを英語で表そうとします。
多くの人たちは、文字通りに英語に直します。しかも中学1年生で学習する「できる=can」を
使えば良いと発想しますね。
ところが、Can you eat natto? は
「納豆を食べる能力(基本的に潜在能力)がありますか」
ということです。
納豆は匂いも歯ごたえも嫌だけど、食べることは(やろうと思えば)できるかできないかを尋ねていることになります。
ですから、仮に相手が Yes, I can.と言ったとしても、それは納豆を平気で食べられる意味とは限らないのです。
では、食卓に納豆を出して、喜んで食べてもらいたいときはどうしましょうか?
そのときには、
Do you like natto?
と尋ねれば良いのです。
Do you eat natto? だと、普段食べていますか。食べる習慣はありますか。というニュアンスになります。
Enjoy both teaching and learning World Englishes!
次回は6月16日(水曜日)です。
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2010年6月10日
中学1年生指導18
今回は余談です。
I play tennis. I play basketball. などの一般動詞文が中学校の教科書には比較的最初に出てきます。 その後で、助動詞を学ぶという段取りのようですから、can を使う文はこの後の、ずっと後に登場します。
ところで、皆さん
I play tennis. と I can play tennis.
I eat natto. と I can eat natto.
can が入らない文と入る文とでは、どのように違うのでしょうか。
日本語での質問「納豆は食べられますか?」とホームステイに来た外国の方に伺いたいので、学校で学習した通りに直訳(語の一対一対応)します。
あなた:Can you eat natto?
外国人:Oh. Yes, I can. (なんとなく弱弱しく言います。)
そして彼のおかずは日本の基本的な和食、納豆が出てきます。おそらく3日ともたずに彼はホームシックにかかります。
その理由はなんでしょう。 たまには皆さん、文法書を開いてチェックをしてみてください。
言語の一対一対応での学習はいつも役立つとは限らないことが、見えてきます。
語学の学習には、このように、生徒が真剣に考えて解答するシーンが必要です。
では、土曜日6月12日に。
I play tennis. I play basketball. などの一般動詞文が中学校の教科書には比較的最初に出てきます。 その後で、助動詞を学ぶという段取りのようですから、can を使う文はこの後の、ずっと後に登場します。
ところで、皆さん
I play tennis. と I can play tennis.
I eat natto. と I can eat natto.
can が入らない文と入る文とでは、どのように違うのでしょうか。
日本語での質問「納豆は食べられますか?」とホームステイに来た外国の方に伺いたいので、学校で学習した通りに直訳(語の一対一対応)します。
あなた:Can you eat natto?
外国人:Oh. Yes, I can. (なんとなく弱弱しく言います。)
そして彼のおかずは日本の基本的な和食、納豆が出てきます。おそらく3日ともたずに彼はホームシックにかかります。
その理由はなんでしょう。 たまには皆さん、文法書を開いてチェックをしてみてください。
言語の一対一対応での学習はいつも役立つとは限らないことが、見えてきます。
語学の学習には、このように、生徒が真剣に考えて解答するシーンが必要です。
では、土曜日6月12日に。
2010年6月6日
中学1年生指導17
発行が一日遅れました。大変申し訳ございませんでした。
前回はbe動詞には手もあるというお話でした。これでbe動詞には「足」も「手」もあるということを指導では利用でるということをお話いたしました。
「身体機能」を学校の授業で余り使いたくないのであれば、ロボットや乗り物に喩えて、「車輪」が出る、「連結器」が出る、でもOKです。中1・中2生が「なるほど」と納得できる材料として、利用してください。
では、一般動詞の文の書き換えをここで紹介します。
「英文のパタンは2つ」であるというのが、浅井方式です。文型は5つというのも一理論ですし、40数個に分けるという理論もあります。でも中学生に自身をもって英語に取り組んでもらうには、目標と学ぶ項目をシンプルにすることです。(英文のパタンは2つというのは、イエス・ペルセンの「文法の原理」(岩波文庫)にも登場します。)
さて、一般動詞を用いる文の指導ですが、「○○は××する」という文の形を中学1年生は直ぐに納得できます。
基本の1は、語順です。(以前このブログで紹介しています)
授業では、次の表現順番で伝えてください。板書も明確にしてください。
「英語の命は語順だよ。」
「英語には(誰が)(何する)が必要」
「そして語順は 誰が(主語)+何する(動詞)の順番を死守してくださいね。」
例文) 「私(僕・俺)はテニスをする(します)。」
先生:では、これを英語で表現すると、どうなるでしょう。「私は」はどう言いましたっけ?
生徒:“I”
先生:テニスは英語でどのように発音しましたか?
…というように3点を確認して、上記のルール「主語」+「動詞」の順番になることを確認します。最初はオーラルで練習を幾つかしてください。
★パタンプラクティスは文法・文型練習ではとても役立ちます。そして英語を発音する練習にも重要ですから、しっかりと活用してください。
少なくとも I play tennis.のテニスを取り替える練習で10、次にplay tennis.をstudy English(科目).に変えて10回位口頭で練習をして、語順をしっかりと体得させてから、筆記での練習問題演習に移りましょう。
次回は6月9日(水曜日)です。
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前回はbe動詞には手もあるというお話でした。これでbe動詞には「足」も「手」もあるということを指導では利用でるということをお話いたしました。
「身体機能」を学校の授業で余り使いたくないのであれば、ロボットや乗り物に喩えて、「車輪」が出る、「連結器」が出る、でもOKです。中1・中2生が「なるほど」と納得できる材料として、利用してください。
では、一般動詞の文の書き換えをここで紹介します。
「英文のパタンは2つ」であるというのが、浅井方式です。文型は5つというのも一理論ですし、40数個に分けるという理論もあります。でも中学生に自身をもって英語に取り組んでもらうには、目標と学ぶ項目をシンプルにすることです。(英文のパタンは2つというのは、イエス・ペルセンの「文法の原理」(岩波文庫)にも登場します。)
さて、一般動詞を用いる文の指導ですが、「○○は××する」という文の形を中学1年生は直ぐに納得できます。
基本の1は、語順です。(以前このブログで紹介しています)
授業では、次の表現順番で伝えてください。板書も明確にしてください。
「英語の命は語順だよ。」
「英語には(誰が)(何する)が必要」
「そして語順は 誰が(主語)+何する(動詞)の順番を死守してくださいね。」
例文) 「私(僕・俺)はテニスをする(します)。」
先生:では、これを英語で表現すると、どうなるでしょう。「私は」はどう言いましたっけ?
生徒:“I”
先生:テニスは英語でどのように発音しましたか?
…というように3点を確認して、上記のルール「主語」+「動詞」の順番になることを確認します。最初はオーラルで練習を幾つかしてください。
★パタンプラクティスは文法・文型練習ではとても役立ちます。そして英語を発音する練習にも重要ですから、しっかりと活用してください。
少なくとも I play tennis.のテニスを取り替える練習で10、次にplay tennis.をstudy English(科目).に変えて10回位口頭で練習をして、語順をしっかりと体得させてから、筆記での練習問題演習に移りましょう。
次回は6月9日(水曜日)です。
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