Saturday Oct. 2nd 2010
今回は命令文です。
原則は簡単です。日本語とも基本的に意味のギャップはありません。
これまでの学習指導で
英語は「主語」+「動詞」の語順が大原則
と言ってきています。ですから、日本語例を出したときからの
説明方法を工夫しましょう。
例)「勉強しなさい。」
→例文は「印象深いもの」、「一般化しやすいもの」という原則で考えましょう。
「勉強しなさい」は誰でもが嫌がる言葉ですが、中学生の日常生活には頻繁に
登場します。それだけ、思い出し機会が多い表現ということです。
ここで、主語について言及します。
教師:この「勉強しなさい」っていうのは
誰に対して言っているんだと思う?
・・・このような発問で、
相手(you)が目の前に存在している
ことを認識させます。
この共通認識をとってから先に進んでください。
教師:では、英語で「勉強しなさい」はどのように言うか。
考えてみようかな。
・・・問いかけで、解答が導きさせれば、
それを承認して口頭練習をしてから、
いくつか練習をします。
(練習)
① 勉強しなさい。
② 遊びなさい。
③ 走りなさい。
④ 歌いなさい。
この解答をもとに文を膨らませます。
(練習続)
① 英語の勉強をしなさい。(英語を勉強しなさい)
② 外で(outside)遊びなさい。
③ 速く(fast)走りなさい。
④ 上手に(well)歌いなさい。
この後、TPR法を利用してクラスを動きと活気を産みます。
TPRとはTotal Physical Responseのことです。
英語の命令をそのまま行動することで英語表現を定着させる指導法の一つです。
先生が簡単な命令文を言って生徒がそれに従う練習です。
慣れたら、生徒の代表者が全員に指示するということも可能です。
ゲーム性の高いものとしてはSimon Saysというゲームがあります。
これは欧米で行われているゲームで英語学習者用のゲームというではありません。
一人の人が必ずSimon Saysというフレーズで命令の文を始めるのです。
みんなはそれに従って、間違えると罰ゲームという遊びです。
命令はサイモンさんが出すので、言っている自分せいではないところに遊び心があります。
例)
Simon Says “Touch your toe.”
(つま先に触れってサイモンさんが言っているよ。)
Simon Says “Bend your knees.”
(膝を曲げろってさ。)
Simon Says “Touch your nose with your index finger.”
(人差し指で鼻に触れ。)
などなど工夫をすれば、長い英文も作れます。
さて、表現が定着して、発話もできるようになったら、ノートに練習問題を5問程度実施して、書くときの注意点に言及しておきましょう。
例)
① 勉強しなさい。
注意点はたとえ単語が一つだけでも、英文なので、
1.大文字でスタートする。
2.ピリオドをつける。
の2点を守るようにします。
・・・正しく書くことができなければ、定期テストで失敗しますよ。
次回はbe動詞パターンの命令文とDon’tを使う否定の命令文です。
毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月6日(水)
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