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2010年4月1日

新中学1年生の初回授業1

前回、新中学生の知的興味を充足させ、生徒自身が持つ力を活かして英語の基本を指導するという点が重要です、とお伝えしました。

具体例に行く前に、中学英語で必ず抑えておく点、やる気が継続できる英語の基本知識を確認いたしましょう。

それは、1)音声、2)単語のつづりと音、3)語順 の3点です。
これらの基礎知識を理解し、技術として運用できるようにすることです。
中でも、1)は小学校英語活動がうまく整っていれば、中学校で練習する必要がなくなります。

では、上記の目的に沿うように、初回の授業の組み立てを考えましょう。

以下のポイントを確認します。(英語への興味づけ)

1.なぜ英語をやるのか。13歳の夢として、もしも英語が使いこなせたら、どんなことができるか。どんなことをしてみたいか、何に利用したいか、という点を発表してもらいましょう。
(人前で意見を述べることもコミュニケーション活動の大きな意義です)


2.身の回りにある英語にはどんなものがあるかを発表してもらいましょう。または、時間をとって調べる課題にして発表しましょう。
(日常生活の中から英語との関わりを体感させる)

以前は、加工され日本語化した英語がほとんどでしたが、最近はJRなどの交通機関を筆頭に、いわゆる外国の人に通じる英語表記や英語表現(生英語といいましょうか)が多く見つけられます。

イギリスで生まれた英語が、今は、世界の人々と情報を発信したり、受信したりするために使われる道具になってきたことを、13歳と確認をしましょう。

さらに、次のような例を挙げてもよいでしょう。
皆さんが、中国、モンゴル、ベトナム、タイ、インドネシアのお友達とあわせて6人でバレーボールのチームを組みます。さて、作戦会議は何語でやるのが一番よいのですか? とたずねます。

答えは、英語なのですね。 アジアの人々とのコミュニケーションも英語になってきています。

さらに、You Tube が見れる環境があれば、浅田真央選手が現地でのインタビューでは、英語で答えているところを見ることができます。

このように、自分と英語、自分の周りと英語ということをしっかりと確認し、夢と目的とをもって英語授業はスタートしましょう。

2010年3月30日

新中学1年生の初回授業の重要性

新中学1年生の初回授業は、生徒達の英語への学習意欲を決めると言えます。

期待が大きければ、それに応えた授業の展開は、生徒のモチベーションを高めます。反対に期待が外れると、英語嫌いがさらに増えます。

特に今年度からは小学校英語活動を経過して入学してきている生徒がこれまで以上に増えています。

小学校での活動内容は、現段階では標準化されていませんから、それぞれの生徒が、バラバラの力を持っています。これまでもクラスには英会話を学んでいた(る)生徒も幾人かはいましたでしょう。しかし、今後は全ての小学生が英語活動を経験してくるわけです。

中学校の教師の中には、小学校英語の意義に同意しない人も多いと聞きます。
しかし、現実は動いています。現状を受け入れられなければなりません。

学習塾では一層現状認識を確実にして受け入れなければいけません。

私がプログラム作成と講師研修を実施している学習塾の中学英語準備講座では
週4時限、全4週間で16時限(1120分=50分授業換算で22時限分)の内容の濃い授業を実施しています。

そこで、利用するべきものは利用し、新中学生の期待通りに楽しく(といってもゲームや遊び的な楽しさではなく、知的好奇心をくすぐられる楽しさ)、そして、活動的に指導をしていかなければいけません。

この点で、なんでもコミュニケーション重視ということで、簡単な挨拶やクラスルームイングリッシュに終始しては、知的興味はかきたてられません。

ここが指導のポイントです。いかに知的興味を充足させ、生徒自身が持つ力を活かして英語の基本を指導するかに力点をおきましょう。

このブログでは、次回から指導の具体例を交えて4月新学期までに、数回連続でご紹介していきます。

今後は毎週、水曜日と土曜日に更新をしていきます。ご期待ください。