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2010年2月11日

英語が嫌いになる前にパート2

2009年の全国学力テストの際に実施した中学生意識調査で全教科の中で英語が一番好きと回答した生徒は数学についで第3位であった。ちなみに1位は技能系の4教科のいずれかである。したがって単独教科で考えると数学が一番好きであり、英語は幸いに第2位となる。しかも社会に出たときに役立つ学習と回答した中学生は85.6%で、数学の54.3%に比べて高い数値が出ている。そのままこの数字を捉えると英語はそれほど嫌われているわけではないし、大半の中学生が将来役立つ学習科目として認識していることがわかる。

それならば尚更、英語学習を楽しく身につけていくことが重視される。英語は実はとても簡単なルールから成り立っている言語である。数学や理科のように知識の積み重ねが土台となって理解度が高まる教科ではない。その時に出てきた表現や語彙をしっかりと覚えているだけで、ある程度の領域は理解できる。クレヨンでは絵が上手く描けないからと言って、水彩画が描けないということわけではないのと同じかも知れない。
それをことさら難解な文法用語を用いて、文法の一部のみを指導して悦に言っている先生がいけない。相当数の先生が英語の効果的な指導方法を開発し、身につけ、実践しようとしている中で未だに一つの文法用語が理解できなければ全体を掌握できないような指導をしている。
これは学校ばかりでなく、学習塾でもよく見られる。否、却って学習塾のアルバイト講師の方が問題が多いかもしれない。

先日もある学習塾で It ~ to の構文を指導しているときに、ある大きな問題を発見した。
次回はこの続きをお伝えして、英語の先生が陥りやすい罠について説明しよう。

2010年2月8日

英語が嫌いになる前にパート1

中学生や高校生で英語嫌いは少なくありません。その原因は・・・。
英語が分からないからです。生徒の「なんで英語やるの」と言う質問(ネガティブな質問の場合)に、「国際共通語」とか「世界中で通じるから」というような建前を伝えても、中学生や高校生に納得はされません。
それよりも、「もしも英語ができたらどんなことができるのだろう」「英語が使えたらどんな便利なことがおきるだろう」という返答が良いのではありませんか。
本人が自分と英語との関わりを自分の気持ちから考える方が話しがはかどるのではありませんか。今、英語が苦手でも「もし英語が少しでもできるようになったら、ジョニーディップにファンレターを送りたい」というような素晴らしい回答が帰ってきたら、先生としても「よし、頑張って、今、分かっている英語でファンレターを書いてみよう。という勇気付けができるのでありませんか。
子どもの視点から、英語と自分との関わりを支援するスタンスが指導する私たちに必要なことではないかと思います。