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2010年7月10日

中学1年生指導27

語と語のつながり方


パターン3  run fast の定着練習方法

これは文法用語を用いないで説明をすると「動作+動作の状況」のパターンですから、
定着練習には、動作の状況を表す言葉を数多く出してセットを作らせることです。

方法としては、カードに動詞と動作の状況を表す語(副詞)をそれぞれ準備します。

生徒にはそれらの適切な組み合わせを自由発想で作らせ、正しく並べて意味を言い当てればよいのです。
カードゲームの神経衰弱(matching game)を楽しんでもよいですね。

単語例)
動作=動詞:run, play, walk, jump, speak, hold, fly, kick, move, pass, touch etc.
状況=副詞:fast, well, slowly, high, loud, quietly, tight, hard, quickly, softly etc.
かなりの組み合わせができます。

一通りゲームを楽しんで、直感的に組み合わせが作れるようになったら、次にステップである文の作成に進みます。

文の例)
I walk slowly. I jump high. You speak quietly,
日本語を示して英語で答える口頭練習からスタートし、最終段階で書き写す練習をすると、完全な記憶ができます。

お試しください。

次回は、7月14日(水曜日)です。 次回は三人称単数の扱いについてご紹介します。

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2010年7月7日

中学1年生指導26

語と語のつながり方

パターン2
前回は a red apple など形容詞+名詞の形でした。
(品詞用語は間違いを引き起こすので、便宜的に使っています:
その理由は後日ご説明するときがくるでしょう)

中学生に伝えるならば、
「何の何」「どんな何」という語と語との関係ということになります。


今回は、「どのようにする」というパターンです。


例)どのように走る=速く走る  
「速く」はfast 「走る」はrun です。
連結は日本語と逆になります。run fast です。


これを指導するときには、「速く走る」 を板書し、その右側に縦に直線を引きます。
これがポイントです。対称軸法と浅井は命名しています。
その直線を対称軸にして、run fast と板書します。
そのときに上手く補助線を引いて、図式化して教えてみてはいかがでしょう。


この対称軸法は語句の連結を学習するには、非常にわかり易い方法ですので、お勧めです。
板書イメージとしては以下のようになります。
(真ん中の|が対称軸です)


速く 走る  |  run   fast
 |  |――――|  |
 |―――――――――|


(板書をブログに掲載する方法がわかれば、もっと具体的にお伝えできるのですが、
私の技術限界を超えているので、どなたか良い方法があればご教授ください。)


次回は、7月11日(土曜日)です。 パターン2の定着練習法をご紹介します。
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2010年7月3日

中学1年生指導25

7月の第1号です。


これからは、さらに英語の力を伸ばすための学習指導に進みます。

文の構造の基本形(be動詞文と一般動詞文の2つ)は学びました。
次のステップは語と語の関連です。

ここでも2つのパターンを学びます。

パターン1(日本語と同じような形)   「りんご→赤いりんご」のパターンです。

これは比較的覚えることが楽です。特に最近はサッカーが盛んになっていますので、
例として利用するのは、イエローカードやレッドカード、
芸能人が好きな人にはレッドカーペット(お笑いならば「爆笑レッドカーペット」)などです。

シンプルですし、生活に取り入れられているので、楽に覚えます。

要注意な点は、不定冠詞のa, anを忘れさせないことです。

そのために、yellow card, red card, red apple, はそれだけで一つのものであることを具体的なものを示して、生徒に納得をしてもらうことが必要です。

その後で、a yellow card, two red cards, three red apples, と指導して慣れるまで練習をします。

この練習もビジュアルで学んだ方(具体的にカードやりんごのイラストカードを見せて)が覚えることは早くなります。

次に、大きなイエローカード、大きな赤いりんご、というように飾る言葉を増やします。

a large yellow card, a big red apple と瞬時に判断するためにも、前述の段階で、

yellow card や red apple が一つのものであることを概念として捕らえるようにしておくことです。

そうではないと、生徒は a yellow large card, a red big apple という混乱を起こします。



次回は、7月7日(水曜日)です。 パターン2をご紹介します。

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2010年6月30日

中学1年生指導24

ここまでの授業で、中学1年生は、「be動詞の文」と「一般動詞の文」という2つの大きな基本形を学びました。


毎回、声を大にして、この2種類の文が英語の基本の基本であることを徹底してください。「統語論としての文法の枠組み」が定着していると、この先にどんな英文がでてきても対応する英語の基盤は万全です。認知科学でいうところの自動化段階にまでもっていくことが大切です。

自動化を単純に説明すると、段階的に考えることなく、行動がとれることです。車の運転で、自然に進行方向にハンドルが切れる状態と言えば分りやすいでしょうか。逆に意識をして縦列駐車に頭でイメージしながら挑戦しているときは自動化とは言えません。

さて、基本的な文法知識を手に入れました。これを基盤に、パタンプラクティスをインプットだけではなく、感情移入をした会話部分まで拡大していく授業の進め方も前回ご紹介しました。


「なんで英語やるの」からスタートし、音、語彙、表現、文、1対1の会話まで進みました。


あとは、英語の学習としては、教科書の音読と内容理解、英作文(各英語)、リスニング力強化、自由英作文、そしてコミュニケーション力としては、戦略的な話術(one on oneだけではなく、1対多数のグループやパブリックコミュニケーションを含むプレゼンテーション力)という段階へそれぞれの語彙力の範囲、文法力の範囲で進めていくことになります。


中学生では、教科書の徹底理解ですが、教科書を学ぶのではなく、教科書を利用してさまざまな言語能力とコミュニケーション力を身につけることになります。


ここからが、楽しい学習になります。

英語の4つの技能(聞く、話す、読む、書く)を相当レベルまで伸ばしていく方法を7月からは掲載していきます。



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2010年6月26日

中学1年生指導23

今回は新しい表現を定着させるための指導法の具体例をご紹介します。


英語指導の基本は、(例え指導要領でコミュニケーションが中心と言っていたとしても)次の要素を盛り込んだ指導です。

1.音声(発音)
2.単語(つづり・慣用句・熟語)
3.文法(語順:語と語の配置、語と句の配置を示し、狭義の意味での文法です)

この3つの要素で1つの文を作る能力が養われます。

例)I do not like apples.(りんごの生産や販売にご関係の方には申し訳ありません。)

指導のステップ1:

   全体でこの文を発音します。コーラスです。前回にお伝えしたように、音声重視です。   
   「音・リズム」、「意味」そして「伝えたい気持ち(強く言うのか、元気に言うのか)」をしっかりと
   練習して、自分の言葉になるように指導をしましょう。

   この点を意識することで、たった一文でも、オーラルコミュニケーションとして相手に伝える
   ときに、音に気持ちを載せることを学びます。ですから・・・

指導のステップ2:
  ペアワークやグループワークで、質問とその答えを数回練習します。
  (ドリルを生き生きとさせるのです。パターンプラクティス法もこれで命が吹き込まれます。)

グループワーク(3名の場合)
先 生:“apples”,“no”then “yes”
生徒A:(生徒Bへ)Do you like apples?
生徒B:No, I don’t. I don’t like apples.
生徒A:(生徒Cへ)How about you? Do you like apples?
生徒C:Yes, I do. I like apples.
先 生:“English”,“yes” then “no”
生徒B:(生徒Cへ)Do you like English?
生徒C:Yes, I do. I like English.
生徒B:(生徒Aへ) How about you? Do you like English?
生徒A:No, I don’t. I don’t like English.

この後、さらに全体でパタープラクティスでドリルを口頭で実施します。

ステップ3:音と構文が頭に入ったところで、リスニングディクテーションを実施します。
   先生が英文を言います。生徒はそれをノートに筆記します。ピリオドやクエスチョンマークなど    
   のパンクチュエーションのミスやつづりのミスが無いように指示をして、10問位実施します。
   その後は自分自身で板書された模範文を見ながらチェックをします。

   自分でしっかりと見て、自分自身の間違いを自分で発見する。意識を変えて客観的に自分の    
   英文をチェックすることで、ケアレスミスが無い解答を作成する力も養われます。

1時間の授業の中で、生徒が中心になって活動する時間が相当あることに気づかれましたか。これが楽しい英語の授業の基本形です。

次回は6月30日 水曜日です。

★ お勧め図書 「英語が使える日本人」は育つのか? 岩波ブックレット№748 
                      山田雄一郎、大津由紀雄、斎藤兆史 共著

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2010年6月23日

中学1年生指導22

先日、中学1年生の少年と話をしました。英語が得意ではないというので、教科書(New Horizon)の一部を声に出して、読んでもらいました。

What do you have for breakfast?(朝ごはんには”ふだん”何を食べるの?)
という英文です。 彼は得意ではないと言うだけあって、What・do・you・have・for・breakfastと同じ速さで、同じ強勢で読んでくれました。 
そこで、Wha’ doyouhave f breakfast? と言う感じで読めるように練習をしてもらったのですが、何とか言えるようになるまで、7回は真似して言ってもらいました。

彼の英語発音から、その学校の英語指導はさぞや面白くないのだろうと思いました。

英語を言葉として捉えていないので、意味も理解せず、感情も移入せずにただ文の意味を覚えようとしているのだと思いました。

もちろん彼には、New Horizon 用のCD教材を購入して、耳から聞けて、真似をすることができるまで、聞き続けなさいというアドバイスをしました。

このように小さな練習と英語学習方法を提示してくれる授業が行われていないのも問題です。



話代わって、前回のこのコーナーで否定文のつくり方とメカニズムをお伝えしました。

大切なことは、文法(特に音声と英語の組み立て方法)をしっかりと楽しく指導ができるように中学校の授業には、工夫が必要です。
さまざまな英語指導メソッドがありますが、どれもこれも良い点を利用すれば、役に立ちます。

基本的な文を覚えるには、やはりパターンプラクティスによるドリルは有効な手段です。
その際、もっとも基本となる表現を覚えるときに、
英語の「音・リズム」、「意味」そして「伝えたい気持ち(強く言うのか、元気に言うのか)」を
しっかりと練習して、自分の言葉になるように指導をしましょう。

それから、ペアワークなどで、意志が通じることを相互に確認してから、パタン練習に入ると
しっかりと英文を身につけることができます。

具体例は次回の土曜日にお示しいたします。

次回は6月26日 土曜日です。

★ お勧め図書 「文法の原理:イェスペルセン著 岩波文庫」上・中・下の3巻
歴史的英文法の集大成であり、現在の英文法の基盤になっている理論です。

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2010年6月19日

中学1年生指導21

Do you like apples? と無意識に書いていましたが、今はこの表現を見ても自然に受け止める人が多くなりました。以前は、Do you like an apple? という表現でしたね。


不自然な英語表現が次第にliveな表現になってくるのは、良い傾向です。

さて、みなさん、I do not like apples. の導入方法は見えましたか?

新表現導入の基本は、≪既知事項の利用≫です。

ここでの既知事項は I like apples.です。

新たに「~ではない。」という否定形に連関させるには、

I am not busy. というbe動詞構文で指導をするか、前回のDo you like apples?の文を利用するかです。みなさんはどちらにしますか。(受講者の受容レベルによって変化します)

私は、You like apples. をDo you like apples? に変換する方法を確認していく中で、前回のDo you like apples? が思い出せない場合に、捨て板書レベルでI am not busy. を使います。ですから、原則として、導入段階では、be動詞には触れません。

(板書と解説)“Do you like apples?” “Yes, I do.”と“No, I don’t.”を口頭で数回練習します。
そのあと、これらをきちんと板書して、「では、『私はりんごが好きではない。』とはっきりと言いたいときは、どういう風に言いますか。」という問いかけをします。

語学感覚が優れている生徒の場合、“I don’t like apples.”が口から出てきます。小学校英語活動での表現が記憶されていれば容易です。

通常レベルや語学苦手な生徒には、いくつかの回答を聞きだしてから、“not”や“don’t” が使われることを確認してから、“do not”または“don’t”の位置を考えさせます。

英文の命は語順(語と語の位置関係)ですから、それが体得できるように仕向けます。ここがポイントです。

“You like apples.”から“Do you like apples?”に行き着くまでには、「お助けマンのdo 君に登場してもらいます。」などと説明していましたが、ここでは語感を養うために五感を駆使してもらいます。

※ ちなみに、否定語のnotはdoにくっつくのではなく後の語(ここではapples)にくっつくことが正論ですが、彼らがわかりやすいように、“do”とコンビを組むことを伝えます。

次回は6月23日 水曜日です。

★ お勧め図書 「文法の原理:イェスペルセン著 岩波文庫」

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2010年6月16日

中学1年生指導20

第17回で I play soccer. I like English. などの一般動詞文が登場しました。


これらの文は小学校英語でも使われていますので、生徒たちの耳に入っているかもしれません。入っていれば、とりわけ大げさな説明は不要です。

説明が多くなればなるほど、理解できない子どもが増える可能性もありますから。

だれにでもわかりやすい疑問文の基本

一般動詞の疑問文の導入指導です。利用する既知事項はbe動詞の疑問文です。

be動詞が疑問文のときには、文を支配して主語の直前に登場することを板書で説明します。

それはbe動詞には足があり、自ら動くことができるパワーを持っているからだったことをリマインドさせます。この確認があって、次の説明が成り立ちます。
(学習指導では既知事項を利用し、今回の指導に必要な関連知識をリンクさせる技術が必要です)

例)「あなたはりんごがお好きですか?」

(既知事項) You like apples. を利用する。

「疑問文・・・人に尋ねる文になれ!」と唱えても、一般動詞はbe動詞と違って、動くことはできません。力が弱いのです。弱いわけは、意味の数だけ数え切れないほどの一般動詞があり、群れを作って生活している言葉です。鰯や羊のように弱い生き物の代表のようなものだという説明をしたりします。

(もちろん学習者のメンタリティに合わせてくださいね。「幼稚なこと言ってないでよ、先生。」などと言われないように)

さて、動詞likeは動けないので、誰かの助けを借りなければいけません。それが“Do”です。

動詞を助けるので助動詞と呼ばれます。

その“Do”君(さん)が「任せろ!」と言って、文の先頭に来ます。

そして、Do you like apples? という文を作るのです。

どうです、このメカニズムはしっかりと覚えておいてください。後々にとっても役にたちます。

Be動詞と一般動詞の文のメカニズムを正しく覚えると、中学英語の大半は理解できるはずです。

では、次回まで、I do not like apples. という否定文の説明方法を考えてみてください。

★ 浅井は英語が嫌いになった中学生・高校生・大人の人でも、「英語は難しくない」と言えるようになる、指導を提供しています。

次回は6月19日(土曜日)にお会いしましょう。

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2010年6月12日

中学1年生指導19

余談の続き


I eat natto. と I can eat natto.
can が入らない文と入る文とでは、どのように違うかお考えになられましたか?

外国からのお客様に対して「納豆(を食卓に出すけれど)は食べられますか。」と尋ねたい。
これを英語で表そうとします。
多くの人たちは、文字通りに英語に直します。しかも中学1年生で学習する「できる=can」を
使えば良いと発想しますね。

ところが、Can you eat natto? は
「納豆を食べる能力(基本的に潜在能力)がありますか」
ということです。

納豆は匂いも歯ごたえも嫌だけど、食べることは(やろうと思えば)できるかできないかを尋ねていることになります。

ですから、仮に相手が Yes, I can.と言ったとしても、それは納豆を平気で食べられる意味とは限らないのです。

では、食卓に納豆を出して、喜んで食べてもらいたいときはどうしましょうか?
そのときには、

Do you like natto?

と尋ねれば良いのです。

Do you eat natto? だと、普段食べていますか。食べる習慣はありますか。というニュアンスになります。

Enjoy both teaching and learning World Englishes!


次回は6月16日(水曜日)です。

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2010年6月10日

中学1年生指導18

今回は余談です。 


I play tennis. I play basketball. などの一般動詞文が中学校の教科書には比較的最初に出てきます。 その後で、助動詞を学ぶという段取りのようですから、can を使う文はこの後の、ずっと後に登場します。

ところで、皆さん

I play tennis. と I can play tennis.
I eat natto. と I can eat natto.

can が入らない文と入る文とでは、どのように違うのでしょうか。

日本語での質問「納豆は食べられますか?」とホームステイに来た外国の方に伺いたいので、学校で学習した通りに直訳(語の一対一対応)します。

あなた:Can you eat natto?  
外国人:Oh. Yes, I can. (なんとなく弱弱しく言います。)

そして彼のおかずは日本の基本的な和食、納豆が出てきます。おそらく3日ともたずに彼はホームシックにかかります。

その理由はなんでしょう。 たまには皆さん、文法書を開いてチェックをしてみてください。

言語の一対一対応での学習はいつも役立つとは限らないことが、見えてきます。

語学の学習には、このように、生徒が真剣に考えて解答するシーンが必要です。

では、土曜日6月12日に。