中学1年生にコミュニケーション指導はどのような基準で実施すればよいでしょう。新学習指導要領外国語活動での中学1年生の言語活動の目標は「小学校における外国語活動を通じて音声面を中心としたコミュニケーションに対する積極的な態度などの一定の素地が育成されることを踏まえ,身近な言語の使用場面や言語の働きに配慮した言語活動を行わせること。その際,自分の気持ちや身の回りの出来事などの中から簡単な表現を用いてコミュニケーションを図れるような話題を取り上げること。」とあります。
外国語学習への積極的な態度・興味を前提としています。コミュニケーション活動を行う際には最も基盤となる要素で、積極的な感心がなければ、コミュニケーションの道具としてその言語を使う意欲は生まれません。それには、生徒の知的興味や関心を惹き付ける授業展開が必要です。
キーポイントは英語と日本語との明確な相違を初期段階で指導することです。その方法は常に日本語との対比で行います。相違点の第一は音声でした。音声での比較指導については、すでにこのブログで紹介してあります。(今後、小学校英語活動で音声指導が定着すると、中学校での指導は楽になります。)
初期段階で指導すべき第2の相違点は、文の構造です。
文法の分類で言うと、統語論に分類される語順の問題です。
日本語と英語の語順の違いを明確にし、英語は語順を違えると意味を成さないことを例を示して、説明することです。
例)「太郎は手に本を持っている。」と「手に太郎は本を持っている。」と言う日本語表現は伝わるニュアンスの違いはありますが、語順が変わっても大意は変わりません。両方とも正しい日本語です。
しかし、英語で、Taro has some books in his hands.を In his hands some books has Taro.
と置き換えることは不可能です。なぜなら、英語は語順が固定されているから、その順番を変えると英語では無いということになります。
これを抜きにして、クラスルーム英語を指導しても意味がありません。英語を駆使する技術が未熟な先生が Hello. How are you, everyone? Oh, I’m fine too, thank you. Open your textbook to page 15. などと言う部分のみを英語で行って、Communicative Approachでの指導などと嘯くようでは、子どもたちに英語学習の指導などできないばかりか、英語への興味を失わせて、肝心は基礎体力をつけることはできません。
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