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2010年10月16日

中学1年生指導55〔過去形Ⅰ〕

Saturday Oct. 16th 2010

小学校英語の指導法実践の教師サポートセミナーを行います。
「アクティビティを活用した楽しい英語授業」」を浅井が担当します。
開催日時:1023日(土)
第1講座13301430 
第2講座14401630 
参加費用無料
・対象:学校の先生方、及び教育委員会などの学校管理・支援機関の方々、これから教師を目指す社会人・学生の方
・申し込み方法:電話・Eメール、FAXにて
・会場:東京都立産業貿易センター浜松町館(JR浜松町駅徒歩5分)
・協賛:財団法人日本児童教育振興財団
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ  
詳細は、 http://www2.tbb.t-com.ne.jp/peacecomken/
・お問い合わせ先 特定非営利法人ピースコミュニケーション研究所(PCI)
TELFAX 0456517030  メール peacecom@tbu.t-com.ne.jp

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1.既知事項を用いての導入
先生:「僕は野球をするよ。」これを英語ではなんと言うでしたでしょうか。
   みんなどうだ。思い出してみよう。はいそれでは、マサ君。
マサ:“I play baseball.
先生:よし、完璧だ。いいぞ。
では、それに「毎日」をくっつけて
「僕は毎日野球をするよ。」はどうだ?
今度は、タケが答に答えてもらおう。
タケ:“I play baseball every day.
先生:みんなもこれと同じか? 他の考えはないか。
生徒:同じです。
先生:よし。完璧だ。さすがに野球部だね。
英語の発音もスムーズだし、語順は完全だ。

先生のこれだけの行動には以下の指導技法が盛り込まれています。
・導入として既知事項を持ち出している。
・復習として記憶の掘り起こしをさせている。
・まずは、全体に問いかけている。
(最初に誰かを指名すると、その人以外は考えてくれないから。)
・他の生徒の意見も尋ねる。
(英語では答えは一つだけとは限らないから。)
・褒める(認める=勇気づける)

先生:よおし、これだけできれば今日の表現には楽に入っていけるぞ。
   では、この文をノートに書いてみよう。

板書1.僕は毎日野球をするよ。
    もちろん、昨日も野球をしたよ。
(もちろん=Of course、昨日=yesterday

★この流れであれば、生徒から、「する」はわかるけど「した」っていうのはどう言うんだろう?という質問や反応があるでしょう。
そこで、先生が、その空気を読みながら、行動をとっていきます。
学習指導の基本は「有意味学習」ですから、思考させなければいけません。

マサ:先生! わかりません。「した」って言うのがわかりません。
先生:どうだ他の人は? みんなマサと同じ考えか?
   マサ、君はとっても優れた英語感覚を持っているね。
   では、マサとみんなと一緒に考えてみよう。
   みんなわかるところまで答えてもらおうか?

板書2.Of course, I play・・ baseball 昨日day.

先生:よしみんなの力でここまで来た。しかもこれは正解に限りなく近い。
   なぜならば、英文の命が、語順 ということをしっかりと守っているからだ。
 では、解答の手助けに「した」というのは playedとするんだよ。
   では、これでまずは、ノートに正解をきちんと書いてみよう。

・・・・・・このような流れになります。

この後の『指導プラン』をみなさんはどのように工夫しますか?

浅井の方法は次回10月20日(水曜日)にお知らせいたします。


毎週水曜日と土曜日更新
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小学校での英語指導法(毎週木曜)
http://www.management-brain.co.jp/column/index.html
大人も役立つ中学生英語(毎週月曜・木曜)
http://ameblo.jp/e-family-ma/
「夢の実現」どうして英語ができるようになったのか(毎週金曜)
http://masamiasai2.blogspot.com/
ツイッターでつぶやき中
http://twitter.com/MasamiAsai
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2010年10月13日

中学1年生指導54

Saturday Oct. 13th 2010

何か悪い事や嫌なことが起きても

Don’t worry.  Be happy.

の精神は大切です。

この2つの表現を覚えると、命令文は間違えることがないでしょう。

さて、今回からは中学1年生の最終回シリーズ

≪過去形≫ です。

中学生がまた混乱する新しい要素です。

先生は混乱の原因を事前に知っておけばよいので、
まず過去形の学習指導に入る前に、
混乱の原因を考えましょう。

原因の1.日本語に比べると英語は時間に厳密です。
          過去、現在、未来の大きな時間軸と
             それに加えて完了という時間軸があります。
              過去完了、現在完了、未来完了です。

原因の2.日本語では過去・完了が一緒に扱われる。

原因の3.日本語では過去は助動詞「た」で解決するが、
 英語は動詞や助動詞を変化させる。

原因の4.さらにその変化に規則的な変化と不規則な変化がある。

原因の5.規則変化にもsの時と同じように音声や綴りの違いによって
 種別がある。

とまあ、こんなところでしょうか。

「私は勉強した。」という文を例に取ってみましょう。
この文は、過去の文です。それは「勉強した」の「た」がそれを示しているからです。

☆日本語では動作や状態を表す語の語尾に
「た」をつければ過去になります。

私はこれを「タカコ=た過去」の理論と呼んでいました。

食べる→食べた  遊ぶ→遊んだ  笑う→笑った
元気だ→元気だった うれしい→うれしかった

★英語ではどうでしょうか?
  eat ate   play played   laugh   laughed
    is fine → was fine   is happy was happy

こんなに単語自体を変化させますね。

これが英語をして生徒に難しいといわせる原因なのです。

英語の教師は日本語教師以上に日本語のことを知り、比較言語学の観点から英語を捉えるスキルを必要とされているのです。

次回から、過去形の実際の指導に入ります。


毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月16日(土曜)
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2010年10月9日

中学1年生指導53(命令文Ⅲ)

Saturday Oct. 9th 2010


確認からスタートしましょう。

「命令文の基本ルールは『主語がない』でした。
なぜなら、命令・指示をする対象は、
今話している目の前の「君」だから省略したのですから。

では今日の命令文ですが、
これまでとはちょっと変わっていますよ。」


命令文というと、みんなが混乱するかも知れないので、
まずは、次の英語表現を日本語で表すとどんな日本語になるか考えてみよう。

例)太郎君はサッカーの試合で得点を入れられずにガックリと気を落としています。そんな太郎君にみんなが次のように声をかけました。

Hey, Taro.  Don’t mind.  Be happy.  OK!

さて、友達はどんなことを言っていると思いますか?
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こんな感じで導入してはどうでしょうか?
まずは、会話(オーラルコミュニケーション)主体ということで、
 ★場面設定を生徒に伝えていますね。
    これで言葉情報を想像する準備が整います。
 ★さらに、既知情報として Don’t mind. を使っています。
    これによって、「気にするなよ。」という意味を
    汲み取ることができるでしょう。

 ◆そこで、生徒は Be happy.の意味を場面に即して考えるでしょう。

  「元気だせよ。」
  「ハッピーで行こうぜ。」などが候補にあがるでしょう。
  どちらも正解です。どちらも良いということはしっかりと伝えましょう。

英語と日本語は決して一対一対応はしないのだということは
普段の指導ではしつこいくらいに学習させておきましょうね。

基本文  Be happy. 

命令文のグループに入る表現です。
相手に命令・指示を出していますが、動作・行動ではないのです。
「ある状況になってね」という意味をこめています。
場面設定からこの文の背景意味も理解できるでしょう。

≪基本形≫  BE動詞+〔様子・状態〕  です。

※ここで形容詞という言葉を用いてもよいですが、以前もお伝えしていますが、
英語文法の“adjective(形容詞)”と日本語文法の「形容詞」は一致しません。
例えば “kind adjectiveですが、「親切な」は形容動詞です。
しかし英語には、形容動詞という品詞分類は存在しません。
ですから、安易に英語の先生が日本語の文法も確認せずに文法用語を多用してはいけないのです。

生徒は英語文法の用語と日本語文法の用語を分類して覚えるということ自体を学習していないので、理解に苦しむのです。
生徒に苦しい環境を与えることは学習指導の本来の目的ではありませんよね。


---------------------------------------------------------------
ノートに基本形を筆記させたら、
後はいくつも例文を作って示しましょう。

Be kind.           (親切にしてね。優しくしてね。)
Be good.           (良い子にしてよ。 良く振舞おうね。)
Be cool.            (格好良く行こうぜ。クールに行こう。)
Be gentle.        (優しく、紳士的にね。)

など、中学生が使って楽しめる表現を基本として提示し、
覚えるように指導しましょう。

キーワードは  Be happy.      です。



毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月13日(水)

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2010年10月6日

中学1年生指導52(命令文Ⅱ)

Wednesday Oct. 6th 2010


命令文の基本ルールは「主語がない」でした。

なぜなら、命令・指示をする対象は、
今話している目の前の「君」だから省略しちゃったんです

前回の例文は「勉強しなさい。」でした。
この例文も彼らの日常に頻繁に聞かれる表現として使用しました。

このように例文一つをとっても
意味があります。
授業で行われることの
すべてには意味があるのです。

では今日のターゲットの例は何にしましょうか。

今日は「~するな」「してはダメ」という表現です。

いわゆる否定の命令文です。
(この言葉は使う必要はないですね)

例)ああしろ、こうしろ。・・・です。
     これもお母さんから、「ああしろ、こうしろ」と言われますよね、
ですからこの例文を使います。

英語ではどう表現しますか。

簡単なものほど難しいのが英語表現です。
答)Do this.  Do that.

日本語と指示の順番が違います。「こうしろ、ああしろ」です。
この方がリズム感が良いからです。

さて、これが既習事項として確認ができたら。

教師:では、「こうするな」とか「そうするな」とか、「す・る・な」という文にするにはどうしたらよいだろう。
・・・という投げかけをします。

生徒が考えられる既習事項(既習の情報)は、
notdon’tの2種類に絞られます。
この2種類のうち、前述の例からdon’tを利用する
という発想が組み立てられれば完璧です。

教師:その通り!!
 「~~するな」とはDon’t で始める文なのだ。
では「どうするな」を英語で言うとどうなるか?

ここでの想定間違えは、Don’t this.です。 
これはDon’t do this.に修正してあげます。
つべこべ説明する必要はありません。
You don’t do this.の形式をイメージしてもらえばよいです。

この先は、例文を出していつものように口頭練習(オーラルトレーニング)です。

練習1:あれしちゃだめだめ、これしちゃだめだめ。
解答1:Don’t do this.  Don’t do that.

練習2:今は勉強しちゃだめよ。
解答2:Don’t study now.

練習3:テレビは見ないで、勉強なさい。
解答3:Don’t watch TV.  Study!

どうです。中学生の生活に密着していますでしょ。

このように意味がある練習問題をつくって基礎を固めると
応用力も育ちやすくなります。

     beで始める命令文は、紙面の関係で次回に回ります。

10月9日(土曜日)はbe動詞で始める命令文です。

毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月9日(土)
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2010年10月2日

中学1年生指導51(命令文)

Saturday Oct. 2nd 2010

今回は命令文です。

原則は簡単です。日本語とも基本的に意味のギャップはありません。

これまでの学習指導で

英語は「主語」+「動詞」の語順が大原則

と言ってきています。ですから、日本語例を出したときからの
説明方法を工夫しましょう。

例)「勉強しなさい。」
     →例文は「印象深いもの」、「一般化しやすいもの」という原則で考えましょう。
     「勉強しなさい」は誰でもが嫌がる言葉ですが、中学生の日常生活には頻繁に
      登場します。それだけ、思い出し機会が多い表現ということです。

ここで、主語について言及します。

教師:この「勉強しなさい」っていうのは
   誰に対して言っているんだと思う?
    ・・・このような発問で、
       相手(you)が目の前に存在している
       ことを認識させます。
       この共通認識をとってから先に進んでください。

教師:では、英語で「勉強しなさい」はどのように言うか。
   考えてみようかな。
     ・・・問いかけで、解答が導きさせれば、
       それを承認して口頭練習をしてから、
       いくつか練習をします。

(練習)
     勉強しなさい。
     遊びなさい。
     走りなさい。
     歌いなさい。

この解答をもとに文を膨らませます。

(練習続)
     英語の勉強をしなさい。(英語を勉強しなさい)
     外で(outside)遊びなさい。
     速く(fast)走りなさい。
     上手に(well)歌いなさい。

この後、TPR法を利用してクラスを動きと活気を産みます。
TPRとはTotal Physical Responseのことです。
英語の命令をそのまま行動することで英語表現を定着させる指導法の一つです。 

先生が簡単な命令文を言って生徒がそれに従う練習です。
慣れたら、生徒の代表者が全員に指示するということも可能です。

ゲーム性の高いものとしてはSimon Saysというゲームがあります。
これは欧米で行われているゲームで英語学習者用のゲームというではありません。

一人の人が必ずSimon Saysというフレーズで命令の文を始めるのです。
みんなはそれに従って、間違えると罰ゲームという遊びです。
命令はサイモンさんが出すので、言っている自分せいではないところに遊び心があります。

例)
Simon Says Touch your toe.
(つま先に触れってサイモンさんが言っているよ。)
Simon Says Bend your knees.
(膝を曲げろってさ。)
Simon Says Touch your nose with your index finger.
(人差し指で鼻に触れ。)
などなど工夫をすれば、長い英文も作れます。

さて、表現が定着して、発話もできるようになったら、ノートに練習問題を5問程度実施して、書くときの注意点に言及しておきましょう。

例)
     勉強しなさい。

注意点はたとえ単語が一つだけでも、英文なので、
1.大文字でスタートする。
2.ピリオドをつける。
     の2点を守るようにします。
  ・・・正しく書くことができなければ、定期テストで失敗しますよ。

次回はbe動詞パターンの命令文とDon’tを使う否定の命令文です。


毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月6日(水)
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2010年9月29日

中学1年生指導50(数の概念5)

Wednesday Sept. 29th 2010

今回は「もの」の数え方の指導です。
中学1年生で複数形が登場する際には、
「形が変わらずに手にとって数えられるものは、
a をつけたり、語尾にsをつけたりして、
数を示するところが、英語と日本語の違いですよ。」
と、日本語との違いをクラスでは明確にしてあげましょう。

生徒達に示す例は多い方がよく、
多ければ多いほど、
生徒達の頭の中でカテゴリーにわけることや
検討することが可能になります。

生徒達の学力が高い場合には、
すぐに練習問題に入ることができますが、
そうではない場合には具体的な「もの」示しながら指導をするのが、
理解され易いでしょう。

彼らが物などを対比しながら覚えてもらうことが、
抽象的な用語でまとめてしまうよりも指導では大切なことです。

検定済教科書に登場する単語の語彙数が限られているために、
十分な例が出せないと教師が枠を限定してしまってはいけません。

単語数が限定されていると一般化(generalize)できるまで
例を挙げることが困難です。
教科書の縛りから逃れて良いので、
日常に流通している語彙を極力多く提示して、
練習できるように環境作りをしましょう。

英語は中学生で初めて学びます。
語学は抽象ではなく
具象例から入る方が
素早く理解できるということを
覚えておいて下さい。

さて、絶対複数名詞のように
常に複数形で用いられるものを数えるときの指導でも、
例を出し示すときには分かりやすくしましょう。

pants(ズボン)
scissors(はさみ)
compasses(コンパス)などを数えるときには
a pair ofを用います。
2つでワンセット(one pair)になっているということを伝えると
生徒にはわかり易くなります。

a sheet of paper 紙を一枚、二枚と数えるとき。
日本語と同じイメージです。

「物質名詞云々だから・・・」
というような言葉は使わない方が
中学生にとっては理解しやすいでしょう。

a loaf of bread,  a cake of soapなどは
参考書や問題集によく登場します。
しかし、現実の問題として、パンをloafで購入する人はめったにいません。
スーパーではスライスされています。
だから、a slice of breadを比較物として提示して、
「切っていない場合は何と言うでしょう?」
という発問を投げかけるのが良いでしょう。

石鹸は家庭ではプッシュ式の液体石鹸が主流です。
ですからa cake of の例はa cake of gold(金の延べ棒)を挙げる方がより、
しっくりくるかも知れません。

生徒のというより、私たちの現実の日常を考えながら例を出すことが、
教師の役割でしょう。

★私は以前、アメリカ人の同僚に
Would you give me a piece of cigarette?
と「タバコ一本ください?」のつもりで尋ねたら、
「タバコのクズ」を差し出されたことがあります。
常に現実に即して指導をしないと、変な応用力が
誤解を招くことがあります。



毎週水曜日と土曜日更新 次回は10月2日(土曜)

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